Description
街中へのアクセスがほど良い浜松市中区の住宅街。敷地の目の前は、近所のパチンコ店やフィットネスクラブへの車が頻繁に出入りする交通量の多さが目立つ立地。そんな中、プライバシーに配慮しながらも小さな庭とウッドデッキを持ち豊かに暮らせる、そんな住まいを計画するところから始まった。

延床面積32坪に大人5人+犬一匹が暮らす2世帯住宅。各々の個室を確保しつつ、収納量の確保にも配慮した。各スペースはコンパクトでありながら、外部空間との繋がりをいかにして持たせ、のびのびとした空間にするか検討を行った。高さの変化や視線の抜け感、そして無駄な通路スペースを排除することで、各所がシームレスに繋がるプランを提案した。

家族が集まる空間は柱や梁を現しにすることで、居心地の良い場所とし、自然とコミュニケーションが生まれるような配置を心掛けた。木は人の心を優しく包んでくれる素材。そこにタイル・真鍮・鉄・銅・リネン・レザーなど、さまざまな異素材を丁寧に散りばめ、お互いがより活き活きとして引き立つような工夫を施した。

この住まいがご家族にとって、“幸せ”の”始まり”となりますように。そんな願いを込めて、『ゆきはる(幸始)の家』と名付けた。