【前編】”生まれ育った実家を住み継ぐ”トット建築による「実家リノベ」

木造2階建て・築40年のお家を、2世帯が豊かにのびのび暮らせる住まいへ。
次の世代へ住み継ぐ「実家リノベーション」。

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トット建築代表 中根

みなさんこんにちは、トット建築です。今回は弊社で設計・施工させていただいた「実家リノベーション」の事例をご紹介いたします。

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「住み継ぐ」という選択が、これからの当たり前に

少子高齢化と空き家問題が深刻化する日本社会において、トット建築は「壊す」「売る」以外の第三の選択肢として、「住み継ぐリノベーション」を推奨しています。

①築古物件でも、住まい再生のプロ「住宅医」が構造レベルから調査・診断するから安心!

②これまでの家族の記憶や物語を、目に見える形で残すことができる!

③資材・建材のコストが上がっている現在、使える礎や躯体を活かすことでコストを削減!また各種補助金制度の活用でコストを抑えられる可能性も!

概要

設計/株式会社トット建築
施工/株式会社トット建築
施工エリア/静岡県浜松市

木造2階建て・築40年のお家を、親世帯・子世帯の二世帯住宅へリノベーション。生まれ育った実家をリノベーションする文字通り「実家リノベ」によって、2世帯が暮らす新しい住まいとなりました。

「住み継いでいくために」実家リノベの3つのポイント

1. 耐震・断熱の性能を現代基準に

築年数の古い家には、耐震・構造の補強と断熱の改修が欠かせません。壁の筋交い補強、基礎の補強、窓の断熱性向上などを実施。

2. 家族構成の変化に対応した用途変更

かつては祖父母・両親の2世帯だった住まいを、両親・息子世帯の2世帯へ最適化。壁で遮られたキッチン・ダイニング・リビングをひとつの大きなLDKに。

3. 「住まい手の想い」を目に見える形にして引き継ぐ

庭の植樹やダイニングテーブル、そして「思い出をつなぐ柱」。リノベーションして住み継いでいく、「家族の想い」を目に見える形にして次の世代へ。

01.外構・駐車場

夜の雰囲気も良い感じに

2世帯になるということで、車が4台停められるように駐車場を拡張しました。
※実はもともと1台しか停められるスペースがありませんでした
駐車場を拡張するため、外構工事を行っております。
しかし、石垣の一部を撤去したことで、玄関まで見通せてしまう形に…

施工前

施工中

施工後

そこで、プライバシーに配慮し、「天竜杉」を使った木塀を製作。
このお家が持つ雰囲気や、築40年という歴史にふさわしい形になるようデザインしています。

02.玄関ホール

2世帯住宅にリノベーションする上で「収納量の確保」は非常に重要なポイント。
各エリアに様々な工夫を凝らし、充分な収納量を確保しています。

こちらは造作(イチから弊社で設計したオリジナル)で製作した大型の玄関収納。
扉を開けると…

これだけの収納量を確保しています!
トット建築ではこのように、住まい手のライフスタイルや実際に暮らす空間にぴったりと収まる「造作家具」を得意としております。

03.リビング・ダイニングキッチン

手前の大きなダイニングテーブルは、施工前からあった思い出のテーブルをリメイク!

開放感のある、広々としたリビング・ダイニングキッチン!
2つの家族が、のびのび家族団らんの時間を過ごせる空間をイメージして設計しました。

施工前...ガラスの壁によってリビングとダイニングが隔たれている

施工後...空間を隔てる壁を取り除き、広々とした空間に!

施工前、こちらのリビングとダイニングの間には壁があり、完全に別の空間して独立していました。
今回の施工ではそんな壁を取り除き、広々としたひとつの空間として使えるようリノベーション!

夜は照明効果も相まって、落ち着くおしゃれな空間に!

この空間を効果的に活かすため、今回は「縦長のプラン」を提案いたしました。
キッチンとダイニングテーブルが隣り合っていることで、配膳・片付けのしやすさが特徴です。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭だからこそ、家事の動線や暮らしやすさにフォーカスしたプランニングを行いました。

05.空間に馴染み暮らしを豊かにする、オリジナル造作キッチン

トット建築が得意とする、弊社設計・施工の完全オリジナル「造作キッチン」!

今回、キッチンは造作キッチンを製作させていただきました。
使いやすさ、お手入れのしやすさ、ぬくもりを感じるデザイン、
施工前に使われていたキッチン用品の組み込み、スムーズな家事動線を生む回遊性…
トット建築の住まい・暮らしへの想いが詰まったキッチンです。
「造作キッチン」は別の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください!!!

06.木のぬくもりと家の歴史を感じるリビング空間

天井・床面にぜいたくに天竜杉を使った、木の温かみに包まれたリビング空間。木目の美しさに目が奪われます。
今回このような空間デザインになったのは「住まい全体のバランス」を考慮した結果です。

新築だけでなくリノベーションの現場においても、真っ白なリビングが少なくありません。
しかしこの住まいの場合には、建てられてから40年余りの歴史・重みがあります。そしてそれは今回のリノベーションを通じて、さらに続いていく現在進行形の歴史です。
「リビングだけが真っ白」というのは、いかにも軽さだけが際立ってしまい、この住まいにはふさわしくないと考えました。

歴史・重みを感じさせる「天竜杉の大判パネル」を使用

建物全体・空間全体のバランスを考え、「軽くない」、歴史を感じるリビング空間…
そんなことを考え、リビングのデザインを考案しました。

かわいらしい作業スペースもあります

奥まった窓際に作業・デスクスペースを設けました。
お子様が大きくなるまでは、大人の目の届くこのスペースを、簡易的な子供用スペースにしても活用できます。
物が多くなってごちゃついてきても、目立ちにくいスペースになっています。

空間を優しく包み込む照明にもこだわりが!

リビング空間に使用する照明にもひと工夫しています。
こちらの照明は「下側に光がこない」、天井面にだけ光が当たるものをセレクトしました。
リビングは開放感・のびのびした空間にしたかったので、仰々しい照明器具は使用せず、「天井面にだけ光が当たる電球のみ」というシンプルな間接照明プランを設計しました。

以上で「実家リノベ」前編は終了です。後編へ続きます!

最後までご覧いただきありがとうございました。
実家リノベの実例紹介前編はいかがでしたでしょうか?「生まれ育った実家をリノベーションする」ということは、その家族の想いや歴史を紡いでいくということ。ただ綺麗になればいい・ただ便利になればいい、ということではなく、家族と住まいの歴史を橋渡しする役割こそ「実家リノベ」の真骨頂です。
そんな「実家リノベ」は、住み継ぐリノベーションに特化した工務店「トット建築」におまかせください。

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トット建築代表 中根

【後編】”生まれ育った実家を住み継ぐ”トット建築による「実家リノベ」では、引き続き実家リノベの実例をご紹介。後編では、寝室、洗面、トイレ、浴室、ランドリーコーナー等を解説していきます!

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